経営を登⼭にたとえると、分かりやすいかもしれません。登る⼭は企業や事業者ごとに違います。
また、この⼭を登らなければいけないという、決まった答えはありません。
⼤切なのは、⾃社や⾃分をしっかり⾒つめ直し、登る⼭を決めること。そして、どのようなルートで登るのかを選んで、実際に歩むことです。
実は、このことこそデザイン経営の本質であり、中⼩企業に必要な⼿法やスタイルだと思った要素です。
成果発表では、実際にデザイン経営で⼭を登っている3社の事例とともに、関⻄の中⼩企業に寄り添うデザイン経営についてもお伝えします。

近畿経済産業局が、(1)デザイン経営の普及・啓発、(2)デザイン経営の導⼊⽀援、(3)デザイン経営による地域中⼩企業の共創を通じて、モデル事例の形成と地域の活性化を促進する事業です。過去20社の関⻄地域の中⼩事業者が本事業の伴⾛⽀援に参加しています。今年度、新たに選定された3事業者と共に、6か⽉間の伴⾛を⾏って参りました。

本イベントは経済産業省 近畿経済産業局が主催する、「関西デザイン経営プロジェクト」の成果発表会です。本事業に参加した3事業者が発表するのは、単なる見た目のデザインではなく、「人格形成」を軸に「文化醸成」と「価値創造」について、伴走支援者であるデザイン経営専門家との”対話”によって、行き来させながら取り組んだ内容です。数多くのセッションを通じて何に苦悩し何を得たのか経営者の気持ちの変遷や試行錯誤のリアルを含めて、デザイン経営の取り組みを発表します。 また、クロストークとして知財専門家と成果発表事業者3社による振り返りセッションを行います。

取締役 小嶋 恵理香 氏

本事業での成果:プロトタイピング / 組織デザイン

京都と⼤阪を結ぶ交通の要衝として古くから栄え、織物の産地としても名を馳せた京都府⽊津川市にて1932年創業。天然素材の⿇・綿そして⽊より⽣まれたレーヨン⽷を使⽤し、製織から最終製品までの⼀貫⽣産で織物壁紙と織物ふすま紙を製造販売している。


専務取締役 大西 潤 氏

本事業での成果:リブランディング / 組織デザイン

設立1923年、兵庫県姫路市に本拠を構え、国内シェアの7割を占めている日本最大手のマッチ製造会社。マッチ以外にも、事業の多角化を進めており、のぼり、ライターの製造なども行っている。


代表取締役社長 太田 泰造 氏

本事業での成果:アイデンティティ深掘り / 組織デザイン

創業1936年、大阪府八尾市にて、家電や医療、スポーツなど、あらゆる業界・産業で使われるゴム製品の製造・販売を行う。OEMでのゴム製品製造に加えて、自社オリジナルのシリコーン製グラスを製造など、新規事業にも挑戦を続けている。


コンサルタント / 法政大学専門職大学院イノベーションマネジメント研究科 准教授

大塚 有希子氏

法政大学専門職大学院イノベーションマネジメント研究科 准教授 / 慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科 非常勤講師 / 慶應義塾大学大学院マネジメントデザインセンター コーディネータ・講師 / システムデザインマネジメント学博士、PMP、CBAP、1級FP / 中小企業基盤整備機構 優秀アドバイス事例(3年連続)など

株式会社三井住友銀行 理事


高宮 進氏

1990年 株式会社住友銀行入行。法人業務第一本部 法人業務第一部 部長代理や法人業務部(大阪) 部長代理などを務める。2001年に三井グループのさくら銀行と合併、現在の株式会社三井住友銀行となってからは、銀座法人営業第二部 副部長や京都法人営業第一部 部長、名古屋法人営業第一部 部長などを歴任。2022年より、同行理事に着任。

武永デザイン事務所代表
NPO法人 FUKUOKAデザインリーグ理事長

武永 茂久氏

武永デザイン事務所主宰。熊本生まれ。愛知県立芸術大学美術学部デザイン専攻卒業。グラフィックを主体としたコミュニケーションデザインの立場から企業や店鋪、商品のブランディング、デザインプロデュースのほか、デザインを通しての教育、啓発活動にも従事。JAGDA九州ブロック運営委員。NPO・FUKUOKAデザインリーグ 理事長。福岡デザイン専門学校 講師。

株式会社IPディレクション代表取締役/弁理士

土生 哲也氏

金融/知財/デザインを越境して、20年以上にわたり中小企業の経営改善に伴走する活動を続けている。平成29年度知財功労賞受賞。武蔵野美術大学大学院造形構想研究科修士課程修了。「元気な中小企業はここが違う」等、知的財産に関する著書多数。

株式会社SASI代表取締役

近藤 清人氏

株式会社SASI代表。1979年兵庫県丹波市生まれ。 西日本を中心に100社を超える中小企業のブランド戦略に携わる。アイデンティティデザインという独自手法で、中小企業の価値を引き出す「デザイン経営」のサポートを行い、中小企業だからできる新たなデザイン経営を実践し続けている。

「デザイン経営」とは、デザインの⼒をブランドの構築やイノベーションの創出に活⽤する経営⼿法です。その本質は、⼈(ユーザー)を中⼼に考えることで、根本的な課題を発⾒し、これまでの発想にとらわれない、それでいて実現可能な解決策を、柔軟に反復・改善を繰り返しながら⽣み出すことです。「デザイン経営」を実践するためには、企業において複数の取組を⼀体的に実践することが望ましいとされています。例えばデザイン⼿法による顧客の潜在ニーズの発⾒やアジャイル型開発プロセスにより企業のイノベーション⼒を向上させることができます。

成果発表会の申し込みはこちらから

申し込み締め切り:2月20日(火)12時まで

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※本セミナーはMicrosoft Teamsを利用して配信されたもののアーカイブ動画です